なぜなにしぇいむ☆おん第十二回

 「里美です。なぜなにしぇいむ☆おんが始まるよ!」

 「しかし保守ツールも入れてないのによくスレ持ってるわね?」

 「そうだね。なんか嬉しくなるね」

 「そう? アタシとしては早いところスレ落ちて、この苦行ともお別れしたいんだけど」

 「苦行って…お姉ちゃん。このコーナー嫌いなの?」

 「嫌いって言うか、恥を晒しているだけだからメリットないでしょ」

 「そんなことないよ。毒のあるキャラが好きだっていう人もいるよ」

 「ねえ里美。さらっと言ってくれたけど、アタシは毒婦ってわけ?」

 「そそそ、そんなことないよ!」

「まあいいわ。今更どうフォローされても遅いしね」

 「お姉ちゃん。諦めたらそこで試合終了(ゲームオーバー)だよ」

 「安西先生バスケが……、って! なにやらせんのよ!」

 「お姉ちゃんもノッてきたところで、質問いくね?」

 「週末は休んでたけど、どれくらい溜まったの?」

 「結構沢山溜まってるよ……」

 「だから幾つなのよ?」

 「いまげんざい把握しているだけで10件だよ」

 「アタシ帰る!」

 「帰るってここがおうちだよ」

 「じゃあ寝る!」

 「お、お姉ちゃん待って! ぜ、全部に答えることはないんだから!」

 「とかなんとか言って、ダラダラと答えちゃうのが目に見えるようだわ」

 「だ、だって折角質問してくれたんだし。出来る限り答えてあげたいなって」

 「甘い!そもそもツンデレ喫茶よ?もっと容赦なく切り捨てないと逆に怒られるわよ?」

 「お、怒られるって誰に?」

 「スタッフとユーザーによ。ゲームサイトのレビューで、」

 <ツンデレと謳いながらも、それらしいキャラは金髪の可奈くらいかも>

 「とか、書かれてもいいの?」

 「そ、それは別に構わないけど……」

 「そうなの?」

 「わたしはわたしだもん。例えツン成分が5%に満たなくても、
 それで満足してくれるユーザーも居るって信じているから……」

 「まあ里美がそれでいいならもういいわ。
 それじゃあ前置きが長くなったけど、初めてちょうだい」

 「うん。じゃあ最初の質問からいくね。じゃん!」

Q.志津江さんが攻略できないのはなぜだ!

 「できません。ハイ次!」

 「お姉ちゃん! もう少し詳しく。せめてどうして出来なくなったかとか」

 「と言ってもねえ。アタシも詳しいことは知らないのよ」

 「お姉ちゃんでも知らないの?」

 「アタシにだって…知らないことくらい…ある」

 「な、なんだってーーーっ!」

 「里美も意外とノリがいいわね」

 「えへへ。これでも結構勉強したんだよ」

 「まさに無駄な知識ね。トリビア以下だわ」

 「話を戻すけど、志津江さんが攻略できなくなった理由って…?」

 「100%の確証はないんだけど、スタッフのキャパの問題かしらね」

 「シナリオを書いている暇がないの?」

 「うーん。シナリオもそうだけど、どちらかというとCGがらみかしらね」

 「立ち絵とか?」

 「そうね。今から立ち絵を追加したりすると、公開予定に間に合いそうにないらしいわ」

 「そうなんだ。じゃあ志津江さんは攻略できないんだ……」

 「それは分からないわよ?」

 「え? どうして?」

 「一枚絵や立ち絵が無くても、シナリオは書けるかもしれないから…」

 「おまけシナリオ的な位置付けて、あるかもしれない?」

 「あくまでシナリオ班に余裕があればの話ね。」

 「でも可能性は0じゃないんだ?」

 「テキストだけのシナリオでよければ、だけどね」

 「できるといいね」

 「アタシはいいけど、里美はいいの? それってある意味、ライバルが増えるって事よ?」

 「あ、そうか。どうしようお姉ちゃん」

 「どうもこうも。里美は隆也のことどう思ってるのよ?」

 「え、えと、それは……」

 「はいはい。分かった分かった。それじゃあ次の質問に行きましょうか?」

 「う、うん! 次の質問はこれだよ。じゃん!」

Q.喫茶店《しぇいむ☆おん》の客層を教えてください

 「客層って言われてもねえ。普通の喫茶店と同じじゃないかしら?」

 「どちらかと言えば、女性のお客さんが多いよね」

 「そうね。ウチは喫茶店にしては珍しく完全禁煙だから、
 一服しようとするサラリーマンとかには敬遠されてるのかもね」

 「それ以前にオフィス街というか駅から遠いから、会社勤めの人は滅多に来ないよ」

 「でもまあ口コミで料理が美味い喫茶店って広まってるから、リピーターは多いわね」

 「そうだね。常連さんは多いね」

 「あと近所のおばちゃんとか、店長のゲイ仲間とか……」

 「改めて考えてみると…」

 「結構偏った客層かもね」

 「そ、そうかも。あと、内藤さんも頻繁に顔をだしてくれてるよね」

 「ああ、あれは義務だから」

 「ひょっとして週に5回通えって冗談じゃなかったの?」

 「もちろんよ!」

 「お、お姉ちゃん。ぱんつを見られたくらいで大人気ないよ」

 「いいのよそれくらい。それに本当にイヤなら来ないわよ」

 「そうなの?」

 「そうよ。住所や電話番号を押さえているワケでもなし」

 「それはそうかもしれないけど…」

 「本気で追い込むんだったら、免許書や学生証のコピーを取ってるわよ」

 「ホ、ホンキならそこまでやるんだ」

 「当たり前よ! 戦う相手のことを知ることが、勝利へと繋がるのよ」

 「敵を知り、己を知ればってやつだね」

 「そうそう。兵法の基本よ」

 「でもお姉ちゃん。水をさすようで悪いんだけど、いまは戦国時代じゃないよ?」

 「いつの時代も一緒よ。情報を制した者が、世界を制するのよ」

 「世界を制すって、お姉ちゃんはなにを制するつもりなの?」

 「全国の喫茶店に決まってるじゃない! 全国制覇よ!!」

 「お、お姉ちゃん、《しぇいむ☆おん》は恋愛ADVなんだよ?」

 「分かってるわよ。ちょっと冗談が過ぎたわね」

 「(イキイキと語っていたような……)本当に冗談なの?」

 「やあねえ。もちろんよ」

 「(本当かなぁ)それならいいんだけど」

 「それじゃあそろそろ今日はおしまいにしましょう」

 「え? まだ質問が残ってるよ?」

 「このペースで消化していたら明日の朝を迎えるわよ?」

 「う、うん。そうだけど……」

 「期待に応えようと思う気持ちはわかるけど、自分の体調を優先しないと」

 「そうだね」

 「分かればよろしい。それじゃあ寝ましょうか」

 「うん。おやすみなさーい」

 「おやすみ!」

なぜなにしぇいむ☆おん第十二回 おわり