なぜなにしぇいむ☆おん 第二十二回
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なぜなに《しぇいむ☆おん》その22
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![]() | 「はーい。
全国の年上10万人の大好きなお友だち。 ここに集まれー!」 |
![]() | 「……あなた凄いわね。ある意味敬服するわ。
そんなセリフ喋ったりし恥ずかしくないの?」 |
![]() | 「別に? 紫(むらさき)さんは恥ずかしいの?」 |
![]() | 「誰が紫さんよ!!
そういう流れだと、 あなたは桃(とう)ちゃんってことになるわよ?」 |
![]() | 「ん? それで問題ありませんよ?」 |
![]() | 「あ、そうだった。
あなたの名前って、確か桃子(とうこ)だったわね」 |
![]() | 「そうですよ。
でも桃ちゃんって久しぶりに言われた気がするわ。 昔はよく男の子にからかわれたっけ。 なんだか懐かしいわ」 |
![]() | 「感傷に浸るのは構わないけど、
私のことを紫さんと呼ぶのは止めてくれないかしら?」 |
![]() | 「え? 何故ですか?
志津江の“し”を“紫”に変換すれば済むことですよ。 いっそのこと名前を紫津江に改名しません?」 |
![]() | 「しないわよ!
それに無理矢理すぎるわよそれって」 |
![]() | 「でも紫さんの髪と名前、私の髪の名前って、
なんとなく名前から来てるのかなって思いません?」 |
![]() | 「考えたことも無かったわね。多分偶然よ。
あなたはどうか知らないけど、私の場合は絶対に偶然」 |
![]() | 「そんなに紫さんが嫌なら、
“しーぽん”って呼びましょうか?」 |
![]() | 「それだけは勘弁してくれない?」 |
![]() | 「我侭なヒトですねえ」 |
![]() | 「そういうあなたこそ、
自分勝手が服着てるようなものじゃない」 |
![]() | 「あはは。否定はしませんよ。肯定もしませんけど。
で、いつまでウダウダやるつもりなんですか?」 |
![]() | 「あなたが私のことをマトモな名前で呼ぶまでよ」 |
![]() | 「面倒な性格ですね。
意地っ張りも程々にしないと嫌われますよ?」 |
![]() | 「八方美人も嫌われるらしいわね」 |
![]() | 「八方美人? 誰のことかしら? アハハハハ」 |
![]() | 「誰のことでしょうね。ウフフフフ」 |
![]() | 「怖いですねー。
あの一帯はデンジャラスゾーンですよ。 言葉の地雷原。迂闊には近寄れませんよー!」 |
![]() | 「お、叔父さん。どうしてよりによって、
あの人たちを二人きりにしちゃったんですか?」 |
![]() | 「いやーなんでも私のヘアスタイルについてですね。
ディープスロートするから、 向こうに行っててくれと言われたんですよー」 |
![]() | 「ディ、ディープスロート?
ディベートじゃないんですか?」 |
![]() | 「おっとそうでした。そっちです。
里美くんは物知りですねー。ちなみに里美くん。 ディープスロートの意味はご存知かな?」 |
![]() | 「えっと……。ごめんなさい。知りません。
どういう意味ですか?」 |
![]() | 「世の中には、
知らなくていいことが沢山あるんですねー。 その中の一つだと思ってください」 |
![]() | 「なんか気になるなぁ。でも分かりました」 |
![]() | 「いいですねー。
それでこそみんなのアイドル、里美くんですよー」 |
![]() | 「そんな……。
ところでどうするんですか? あのふたり」 |
![]() | 「しばらく放っておきましょう。
私には火中の栗を拾う勇気はありませんよー。 カマ・クラならいくらでも掘りますよー」 |
![]() | 「かまくら?
でも放っておいていいのかな?」 |
![]() | 「いざとなったら、
ファイナルウエポンである姉さんに、 この戦いを止めてもらいましょう!」 |
![]() | 「うん! そうだね」 |
![]() | 「言い争っていても埒があかないわね。
前に約束した通り、ディベートで勝負しましょう」 |
![]() | 「いいですよ。
じゃあ私は店長のアフロは必要と思う側で」 |
![]() | 「ちょっと! 勝手に決めないでよ」 |
![]() | 「あれ? ひょっとして自信ないんですか?
アフロは不要の方が不利と思っているのなら、 代わってあげてもいいですよ」 |
![]() | 「冗談! いいわ。私がアフロ不要論を述べるわ」 |
![]() | 「じゃあ決まりですね」 |
![]() | 「それじゃいくわよ。
まず料理人という観点から、 アフロは衛生上相応しくないわね」 |
![]() | 「コック帽を被っているから問題ないと思いますけど?」 |
![]() | 「残念だったわね。
それで全部隠せるなら問題はないわ。 でもはみ出してるのよ! 小さなブロッコリーがふたつほど」 |
![]() | 「そこがチャームポイントじゃないですか。
それに髪の毛が全部隠れてなければいけないのなら、 紫さんも不衛生ということになりますね」 |
![]() | 「私のことはいいのよ。論点は店長のアフロなんだから。
それにアフロはお客さんに威圧感を与えるわ。 ただでさえ店長は身長が高いのに、 アフロで更にプラス15センチくらい稼いでるのよ」 |
![]() | 「店長が坊主頭だったと仮定したら、
そっちの方がずっと威圧感あると思いますけど?」 |
![]() | 「そんなことないわ。店長が……なら……」 |
![]() | 「そうは思いません。店長が……なら……」 |
![]() | 「ハァハァ、
な、なかなかやるわね」 |
![]() | 「む、紫さんも。
圧倒的不利な状況下でこれだけ反論できるなんて、 流石ですね」 |
![]() | 「そうでもないわよ。
苦し紛れの発言ばかりで悔しいったらないわ。 それにしても喉が渇いたわ」 |
![]() | 「確かに。
キーンと冷えたビールが飲みたいですね」 |
![]() | 「いいわねぇ。ビールはやっぱりエビスビールよね」 |
![]() | 「はい? ビールと言えば、
スーパードライに決まってるじゃありませんか!」 |
![]() | 「エビスよ!」 |
![]() | 「スーパードライです」 |
![]() | 「お待たせしました。
あの、喉が渇いてるって聞こえたんで、 ミックスジュースを作って来ました」 |
![]() | 「ミ、ミックスジュース!(もんじゃ焼の具?)
里美ちゃんこれって……(飲んだら死ぬわね)」 |
![]() | 「アハハ、そうだ!(やばいわね)
私そろそろ病院に戻らないと(逃げなきゃ!)」 |
![]() | 「ちょっと! 逃げるつもり?」 |
![]() | 「違いますよ。職場復帰です。
それじゃあねぇ里美ちゃ〜ん」 |
![]() | 「あ、はい。頑張って下さい」 |
![]() | 「……あの、よかったら志津江さんだけでも」 |
![]() | 「うぐっ! そ、そんな目で見ないで」 |
![]() | 「はい?」 |
![]() | 「そ、そうだ。里美ちゃん。
これってひょっとして砂糖入ってる?」 |
![]() | 「はい。たっぷり入ってますよ」 |
![]() | 「ごめんなさい。いまちょうどダイエット中なの。
それに私ちょっと甘いもの苦手で。 これ、悪いんだけど店長に飲んでもらって」 |
![]() | 「……そうだったんですか。分かりました。
今度は砂糖抜きで作りますね」 |
![]() | 「アハハ、ごめんね」 |
![]() | 「じゃあ店長に渡してきます」 |
![]() | 「はーい。店長によろしくね」 |
![]() | 「はい」 |
![]() | 「ふう。危ないところだったわ。
それにしても、すごい異臭がしたけど、 店長大丈夫かしら?」 |
「フオワッ!!
アッアアォォッ! アオォォォッ!!
アウッアアオッ、アアッッッッ〜〜〜〜!!!」
「お、叔父さん大丈夫ですか!
どうしたんですか? しっかりしてください」
![]() | 「……大丈夫じゃなかったみたいね。
危ないところだったわ。ごめんなさいね店長。 でも、誰だって自分が一番カワイイのよ」 |
![]() | 「それにしても、今回も質問は無しだったわね。
そろそろタイトル変更しないと駄目かしら?」 |
![]() | 「ま、楽しければどうでもいいけどね。
それにしても喉がカラカラだわ。 ビールでも飲んで寝るかな。それじゃまたね」 |
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なぜなに《しぇいむ☆おん》その22
END
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なぜなにしぇいむ☆おん第二十二回 おわり