なぜなにしぇいむ☆おん 第二十三回

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  なぜなに《しぇいむ☆おん》その23 
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 「ひさしぶりー!
  なぜなに《しぇいむ☆おん》のっとったー」 

 「相変わらず元気ね」 

 「あ、トーコさん!
  いつみてもバイーンってかんじですね」 

 「そう?
  立ち絵が無いから確認のしようがないけど、
  スタイルには自信があるわよ」 

 「いいなー、ほしいなー」 

 「欲しいって胸のこと?
  これってただの脂肪の塊よ。
  そんなに欲しいなら増やしてあげましょうか?」 

 「ええ! そんなことできるんですかー?」 

 「割と簡単にできるわよ。
  わき腹にメスを入れて、
  このシリコンをぐいぐいって入れれば……」 

 「そそそっ!
  それってビヨーセーケーってヤツ?」 

 「当たり!
  典乃ちゃんが希望するなら、
  腕の良いクリニックを紹介するけど?」 

 「ししし、しないよー!!
  そーじゃなくてー、
  もっとシゼンに大きくなる方法はないの?」 

 「無いわね」 

 「ええー。言い切っちゃうんですかー!」 

 「そうねえ……。
  本当はあるんだけど、これって諸刃の剣だし」 

 「なんでもいいからおしえてくださいよー」 

 「じゃあ単刀直入に言うけど、
  陸上のトレーニングを止めなさい」 

 「ほえ?」 

 「陸上って、
  脂肪を削る競技ってことは理解してる?」 

 「うんにゃ。しらなかったよー」 

 「だからね。摂取したカロリー以上の運動を、
  トレーニングで費やすから、
  贅肉が入り込む余地がないのよ」 

 「それとボクのセイチョーに、
  どうカンケーがあるの?」 

 「あのね典乃ちゃん。
  胸とかお尻の膨らみって脂肪なのよ」 

 「ふむふむ」 

 「その脂肪を溜め込むには、
  カロリーを消費しちゃだめなの。
  ここまで理解できる?」 

 「うん。できるよー」 

 「それじゃ1回整理するわよ」 

 「うん」 

 「典乃ちゃんがご飯を食べる」 

 「もぐもぐ」 

 「陸上のトレーニングでカロリーを消費する」 

 「ブーーーーン!」 

 「その結果! 脂肪に回す栄養がなく、
  胸やお尻が大きくならない!!」 

 「えええー!!」 

 「ようやく理解したようね」 

 「じゃ、じゃあボクが練習をすればするほど……」 

 「ええ。その胸が大きくなることはまず無い!
  ……と言っても過言じゃないわ」 

 「そんな、ひどいよー」 

 「ちなみに1日の練習量ってどれくらいなの?」 

 「んっとね。100メートルダッシュが20本程度で、
  ランニングが10キロ、
  あとはキントレとかやってるよ」 

 「それに対してどれくらいご飯を食べてるの?」 

 「朝はパンと牛乳1リットル飲んでるよ。
  昼は購買でパンを2つか3つ食べて、
  夜はごはんとおかずを食べてるよ」 

 「うーん。朝と昼の食事が不味いわね。
  たんぱく質が足りないわね。
  さっき脂肪って言ったけど、胸は筋肉でも増えるのよ」 

 「ええー! そうなんですかー」 

 「筋肉の上に脂肪が乗るのが理想なんだけどね。
  よく巨乳アイドルが鳥のササミを食べたり、
  バストアップに腕立て伏せをやってたりするでしょ?」 

 「テレビはアニメしかみないから分からないよー」 

 「とにかく。トレーニングを止めれないなら、
  食事を改善することね。分かった?」 

 「うん。わかりましたー。
  ほんとーに、ありがとーございます」 




 「長い前置きになったわね」 

 「あはは、ごめんなさーい」 

 「というか、もうそろそろおしまいなんだけど」 

 「ええー!
  まだ話したいことゼンゼン言ってないよー」 

 「ちなみにどんなことを話したかったの?」 

 「えっとねー。
  このコーナーのでばんが少なーーーい!
  っていいたかったの」 

 「よかったじゃない。言えたわね」 

 「うん!」 

 「それじゃ、そろそろ終るけどいい?」 

 「うん!
  ちちち、ちがうよ。まだおわっちゃだめだよー」 

 「まだ何かあるの?」 





 「んーとねー。ソボクなギモンなんだけど、
  ボクや可奈さんのでばんが少ないのはどーしてなの?」 

 「それはちょっと海より深い事情があってね」 

 「まりあなカイコーくらい深いの?」 

 「どうかしら? 日本海溝くらいはあるかもね」 

 「そーなんですか。どんなジジョーなんですか?」 

 「ま、簡単に言ってしまえば、
  可奈さんや典乃ちゃんは、このテキストを書いてる
  ライターの担当じゃないから書き難いのよ」 

 「な、なるほどー。そうだったんだー」 

 「それに下手に一番人気の可奈ちゃんを出して、
  イメージを損ねたら怖いでしょ?」 

 「そうなの? よくわかんないや」 

 「例えばおまけシナリオにあった映画。
  あれなんか良いサンプルね」 

 「あれねー。
  ボク1人2役頑張ったんだよー!」 

 「偉いわね。
  あのおまけを笑って許してくれる人もいるけど、
  そういう人ばかりとは限らないってことよ」 

 「そうなんだー。
  よくわかんないけど、たいへんそーだね」 

 「ま、反省すべきところは反省し、
  二度と同じ過ちを繰り返さなければいいのよ」 

 「なるほどなるほど。
  ん? ……んーと。あれ?」 

 「どうしたの?」 

 「二度と同じあやまちをくりかえさないって、
  次もあるってことなの?」 

 「さあどうかしら。
  あるとしたら私は正ヒロインに昇格確定ね」 

 「ほんとーですか?」 

 「本当だったらどんなに嬉しいか……」 

 「ど、どうしたんですかー。ゲンキだしてくださいよー」 

 「ありがと。だけどもう疲れたから今日は休むわ」 

 「はーい。おやすみなさーい」 

 「おやすみ♪」 





 「ふう。続編とは言わないまでも、
  追加シナリオとか出ないかしらね……」 

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  なぜなに《しぇいむ☆おん》その23 
         END       
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なぜなにしぇいむ☆おん第二十三回 おわり